子どもの英語 おうち英語の失敗事例

子どもの英語

近年、日本でも「おうち英語」という言葉が広まり、0歳から英語に触れさせる家庭が増えています。
しかし実際には、英語教育を始めた家庭の中でも「思うような成果を感じられなかった」という声も少なくありません。

ここでは、言語研究や教育研究の中で指摘されている「うまくいかなかったケース」を見てみます。
特に、0〜3歳の子どもを対象とした研究や幼児言語研究をもとに解説します。

テレビや動画だけに頼っていないか?

こどもに英語の音声を聴かせるためにテレビや動画に頼りすぎてないでしょうか。結論から言いますとテレビや動画を見せるだけでは効果は確認されにくいです。

乳児の第二言語習得研究としてよく知られている研究があります。

これは英語を母国語とした乳児に中国語を学習するという学習実験です。

研究では、9か月の赤ちゃんを対象に中国語を学習する実験が行われました。

実験は3つのグループに分けられました。

1 人の先生と遊びながら中国語を聞く
2 中国語の動画を見る
3 中国語の音声のみ聞く

結果は次の通りでした。
人との交流があるグループのみ、中国語の音を識別する能力が向上しました。

一方で
・動画のみ
・音声のみ
このグループでは学習効果が確認されませんでした。

この研究は、乳児の言語学習には人と人との交流が重要であることが証明されています。

英語の音楽を聴いたり、絵本を読む事はとても大事なことですが、一緒に音楽を聴きながら歌ってみたり、絵本の感想をお話しすることがもっと大切なことです。

参考文献
Kuhl, P. K. (2004)
“Early Language Acquisition: Cracking the Speech Code”

親との関わりが少ないと英語習得に限らず成長にも影響する

子どもとの関りは本当に大切ですね。関わっただけ経験になりますよね。

親のかかわりは言語発達に影響する要素の一つとされています。
家庭で会話や読み聞かせ、言葉のやり取りが多い子供は語彙力が高い傾向にある事が報告されています。

実際、日本語においても実際の保育園の子供の様子を見る限り親との関わりが深い家庭の子供は発達段階でも到達度が早く、情緒も安定し自己肯定感も高いです。

英語に触れる機会が短時間で終わってないか?

英語に触れる方法として「ながら英語」をおすすめしています。生活の中に少しでも英語に触れられるように、朝ごはんの時にBGMとして英語の歌をかける、お風呂に入る時に英語の歌を歌ってみる…など無理のないように英語を取り入れるのです。

・Good morning! 朝起きたときは言ってみる
・Yummy !   ご飯が美味しかった時に言ってみる
・ABC song ♪  お風呂の中で歌ってみる 

とっても簡単なことですが、意識していないと続けることは難しいですよいのか
いつの間にか終わってしまうかもしれません。

せっかくのながら英語が失敗に繋がってしまします。

では、どうすればよいのか!失敗しにくい英語環境スケジュールは?

失敗しにくい英語環境スケジュールは?

■1日のスケジュール(0〜3歳)
【朝】起床〜登園前(約30分〜1時間)

● 内容

親が英語で簡単な声かけ
“Good morning”
“Let’s eat”
朝食中に簡単な会話をすることで大切な親子の愛着も育まれる

● 根拠としては
👉 日常的に続することで定着を促進できる

【午前】遊びの中で(約20〜40分)

おもちゃ遊びを簡単な英語を使い繰り返す
“This is a car”
“Go! Go!”

● ポイント
👉 子どもの興味に合わせて話す
「興味があるものにおいては言語の吸収力が上がる」

【昼】絵本タイム(10〜20分)

● 内容

英語絵本の読み聞かせ(1〜3冊)

子供からの何度も繰り返して読むリクエストがあれば1冊でも大丈夫

● ポイント

指さし+簡単な質問
“Where is the dog?”

● 根拠
👉 対話型読み聞かせが子供の語彙力が伸び英語(外国語)の習得には効果的というメリットが報告されている

【午後】歌・リズム(10〜20分)

● 内容

英語の歌を一緒に歌う
身振りをつける事によって覚えやすくなる


👉英語の歌に触れることで英語特有の音の塊(音節)やリズム(韻)を認識する力が育つ

【夕方】生活の中で(20〜40分)

● 内容

お風呂・着替えで英語
“Wash your hands”
“Let’s go bath”

👉 生活の中で使う言語は日常と繋がっているので無理なく続けられる

【夜】軽い振り返り(10分)

● 内容

簡単なやり取り
“Today was fun?”
“Good night”
■ 1日の合計 

👉 約60分〜120分の家族との英語のお楽しみ時間

連続でなくても大丈夫
分散させることが効果的に記憶定着に繋がるのです。

まとめ

研究や教育報告から見えてくる「おうち英語がうまくいかなかったケース」は共通点があります。
1動画や音声にたよりすぎていた
2英語に触れる時間が少なかった
3英語を使う環境がなかった
4親のかかわりがなかった
5継続的な経験ができなかった
6子どもの興味とあっていなかった
乳幼児の言語習得は、人とのやり取りや継続的な経験の中で進むことが必要です。

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