子供の英語教育はいつからはじめるべき?
英語を始める時期に早すぎるという事はありません。特に1歳から3歳の時期は、音に関する感受性がとても高い時期です。言語の区別がなく柔軟に耳から入った音を吸収する力があります。
私が見てきたインターナショナルプリスクールで、特に2歳児の日本人やフランス人の子供たちは、本当に英語のリズムを体で感じるのが早いと感じました。
最初は、”Hello”も言えなかった子が、数か月は”teacher”と呼びかけたり、”Let’s go ”とお友達を誘ったりしていました。英語を生活の一部として楽しんでいたように見えました。
その姿を見ながら考えた今日からできる事リストと最後に書いてみましたので試してくださいね。
音への感受性が高い時期 1歳から3歳は耳を開くには最適
0歳~3歳は、世界中の言語の音の違いを聞き分けられるといわれています。
しかし1歳を過ぎると母国語はどんどん得意になり、他の言語の音は聞き取りにくくなるという言語の聞き分けが進んでいきます。
だからこそこの時期に母国語と母国語以外の言語を聴き続けるというチャンスを逃してほしくないと思います。
ここで取り上げているのは日本語と英語をテーマとしていますが、母国語とそれ以外の言語でもいいと思います。

日本語と英語を自然に切り替える「英語スイッチ」をつくるチャンス
音の敏感期だからこそ起きる「英語スイッチ現象」
1歳~3歳の子供はいつも聞いている音(日本語)と違う音が流れるとパッと顔を向けます。これは音の刺激への感度が高い証拠です。
1歳〜3歳は音の「再現力」がとても高いです。
大人より子どもの方が英語の発音が上手いのは、
発音を「耳で拾って耳で再現」しているからと言われています。
エピソードとして
● プリスクールに入る2歳児は
半年で
・water → ワラー(英語の音に近い)
・purple → パーポー
など、大人が真似できない自然な英語発音をします。
● 3歳になると
“Can I have…?”
“We don’t know.”
などのフレーズを ネイティブの子と同じトーンで言うようになります。
実際に保育園で見た子供たちの反応
日本の保育園で、子どもに英語を語りかけたときの反応はとても面白いです。
英語を学ぶ環境の全くない日本の保育園ですが、たまに英語の歌を歌ったりすると、1歳の子供でも集中して聞き入っています。
例えば”Head,Shoulders,Knees and Toes”を振りをつけながら歌うとまだ言葉が出ない子供でもリズムに乗って肩を揺らしたりしています。まさに英語スイッチ現象です。
英語?変わった音だ!興味津々
英語スイッチ現象というのは、子どもが英語の音に触れた時、表情や行動がガラッと切り替わる現象です。言語として理解できていなくても音が違う!特別な何かだ!と感じることです。
英語のスイッチ現象が起こる理由として
英語のイントネーションが刺激になる。
英語の強弱のリズムが注意をひく。
日本語と違う音の変化が大きいため脳が反応する。
1歳~3歳は新しい音への反応がとても鋭い。
などがあげられます。
ぜひお子様の新しい音への興味を広げてみてください。
英語の始め方 家庭でできる3つの小さなステップ
英語教育と聞くと「英語の教材を買わないと」「レッスンに通わないと」と思う方が多いですが実は家庭でも簡単に始める事が出来ます。大切なのは日常の生活に英語をちょっとづつ入れていく事なのです。
朝のあいさつを英語にする
まずおすすめなのが、朝のあいさつを英語にすることです。子供が起きたときに笑顔で「Good morning!」と言ってみましょう。最初は照れくさいかもしれませんが毎日繰り返すうちに子供が自然に真似をします。

英語の歌をBGMとしてかけ流す
もう一つ効果的なのが、英語の歌をBGMとして流すことをおすすめます。
「Twinkle Twinkle Little Star」や「ABC song」などは、リズムがゆっくりで聞き取りやすく、1〜2歳でもすぐ口ずさめます。
例えば、、朝食を作る間に「The Wheels on the Bus」を流してみます。
耳に残るフレーズの「Up and down〜♪」と歌いだすかもしれません。
意味はまだ理解していなくても、“耳”が英語に慣れてくるときっと出てくるでしょうね。かけ流す

リビングにいる時は、英語のお歌が聞こえるような感じが良いかもしれません。
子どもが飽きないように短い絵本を読む
英語の絵本もおすすめです。
最初から意味を理解させようとしなくて大丈夫です。英語の音を楽しむだけで十分です。
「Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?」や「Goodnight Moon」などの短い絵本を、夜寝る前に読むだけでOK。
絵とリズムで、子どもは物語を“感じて”くれます。
ChatGPTの英語活用術!
ChatGPTを使うことによって子どものレベルに合わせて英語で会話をしてくれます。

ChatGPTがとってもすてきな英語の先生になるんですよ‼
たとえばこんな風に語りかけてみると…
「Hello, ChatGPT! Let’s play color game!」
ChatGPT:「Sure! What color is the sky?」
「Blue!」
ChatGPT:「Yes, great job! The sky is blue!」
子どもが単語で答えても、ChatGPTは優しく返してくれます。
また、日本語で「1歳児向けに話して」とリクエストすれば、文を短く・簡単にしてくれるのも嬉しいポイントです。
英語が苦手な親でも、一緒に学ぶ”スタイルで続けやすいです。
ChatGPTを英語講師のように使ってみてください。
「Good morning! How are you today?」と画面に話しかけると、AIが明るく返してくれる。
子どもたちはまるでアニメのキャラクターと話しているように喜びます。
AIを使うことで、英語の“会話体験”が家庭でも可能になります。
おすすめアプリ3選
実際にこのアプリを使って楽しみながら、英語を話せるようになったプリスクールの卒業生が何人もいます。
良かったアプリをお友達同士で紹介して、一緒に楽しんでいるようですよ。
トド英語
トド英語の人気の秘密はゲーム感覚で英語に触れることができるからです。
トド英語の世界に入るとすぐ、子どもの笑い声と効果音でスタートします。
子供がやってみたくなるムービーでゲームをしながら自然に英語の世界に入りこんでいきます。
アクティビティや絵本、ムービーを通して遊びながら英語に慣れていく事ができます。最初はママと一緒に楽しむうちに一人で楽しめるようになると思いますよ。
1歳から始めても2年かけてじっくりと聞く・話す・読む・書くを育むカリキュラムです。
Lingokids
可愛いキャラクターをえらぶこともでき、
遊び(ゲーム・歌・動画)を通して英語に触れられるPlay -learning型のアプリ
2歳くらいから8歳くらいまで長く利用できるようになっています。
ママと一緒に楽しむことはもちろん一人でもヒントがあるのでできた!を感じられます。
英語の初心者でも安心でABCがわからなくても初級から上級までの学習レベルを選べるので安心です。

ABC Kids Games
2歳前後から楽しめるアプリでアルファベット,フォニックス、パズルなど幼児期の学びの基礎を遊びながら学べる内容です。
シンプルな操作でとても分かりやすいです。英語の文字体験にはぴったりです。
無料版もあるのでまず英語を触れさせたいと思ったり英語デビューの第一歩としては使いやすいです。

15年のインターナショナルプリスクール経験から学んだこと
これまでに約15年間インターナショナルプリスクールで多くの英語を学ぶ子どもたちと関わってきました。そこから感じるのは「英語教育に早すぎることはない」という事です。
たった一つ大切なのは「続けること」です。
完璧を目指さなくていい
お家での英語で、「親の発音が違ってたらどうしよう」「英語が苦手なのに大丈夫かしら」など気になってしまいますが、大丈夫です。
子供にとって一番の先生は親の笑顔です。親が楽しそうに英語を使っているとそれだけで子どもは安心します。
英語を教えるというより、一緒に楽しむ時間を作ることが何よりも学びになりますよ。
小さな成功体験をたくさん積む
英語を学ぶことで重要なのは、「できた!」という成功体験を積み重ねることです。
例えば外国の人に「Hi!」や「Thank you 」と言ったらニッコリされたとかそんな小さな成功体験をたくさんほめてあげてください。
褒められた喜びが次への英語の興味につながります。
まとめ 今日からできる事リスト
最後に私が15年間の経験と成長した子どもたちを見て感じている結論を言います。英語はコミュニケーションのツールです。
そして、子どもにとって最初の英語の先生は親です。
英語を始めるのに大切なのは、「親子で楽しむ事」英語の歌を一緒に歌い、ChatGPTに話しかけてみて、アプリでゲームをして笑う!そうした小さな積み重ねが子供にとって最高の英語環境になるのです。
今日からできる事リスト
朝のあいさつを Good Morning にする
ご飯の前に Let’s eat! といってみる
英語の歌を1曲BGMとして流す
ChatGPTに1歳児向けに英語で話しかけて!とお願いしてみる
英語の絵本を1冊でいいから寝る前に読んでみる
