コロナでの規制があった時は、老人施設の入室は厳しく禁じられていて、会えたとしても窓越しだったり、面会室には大きな透明な壁があり、声もマイクをとおしてだけでした。
顔を見ることができるのはよかったのですが、手のぬくもりも感じられないし、肩を抱き合うこともできない日々でした。
今はゆっくり話をする時間を持てるようになった
週末の楽しみは、施設を訪ねる事
出来れば毎週会いたいと思いながら、父に会いに行きます。ドアを開けて「来たよ♡」と言いながら部屋には入る私を見る父の笑顔を見たくてワクワクします。
施設で母と過ごしていた二人部屋から、今は一人部屋へ移り毎日寂しい思いをしていないかを考えるとなるべく父との時間を長く過ごしたくなります。
日曜日の午後にテレビを一緒に見て笑ったり、お菓子を食べながら今度は何が食べたいかリクエストを聞いたり、楽しいひと時を過ごしていると幸せな気持ちになります。
以前、同居をしていた時に感じていた、納得しきれない気持ちは全くなくなりました。
どうしてもすべて否定の言葉ばかりを言ってしまっていた日々。危ないから,怪我をしたら困るから。
良かれと思って、ショートステイや毎日のデイサービスを過剰に勧めたりしてしまったかな、と今となれば考えてしまいます。
お互いに楽しみな面会時間、施設の良さが判断される時間
その施設があっているがそうではないかは、親の表情を見ればわかります。
多少、物忘れがあっても自分の過ごしている場所が、居心地がよいがどうかはすぐにわかります。
そこで、大切にされているが、そうではないか。家族は、時間があれば施設を訪ねることをお勧めしたいと思います。とっさの対応、職員の方の笑顔、話し方。
親の生活を全て委ねいるのですから。大切なことです。
面会を重ねると施設の事も見えてくる
感じのいい施設長さんやデイサービスの職員の方、またはケアマネジャーの方。
毎日、どのように接していただいているのかは詳しくはわかりません。大変なことは想像できますし本当に感謝しています。
父のちょっとした会話を何気なく伝えてくださったりとか、「お隣に座ったご婦人に話しかけて楽しそうに笑っていましたよ」とかドアが開いたすきにさっと外に出てしまったエピソードなんかも聞いたりすると、うれしく思います。(大変な事というのはよくわかります!!!)
父はここで楽しんでいるんだな、と安心します。
入居の時、あんなに「帰りたい!どういうことだ!」と言っていましたからね。
今は「ここにいるので、いつでも来てよ」といつも言っています。
まとめ
施設を探すには、何がよいのかはそれぞれだと思います。優先しなければならない条件、場所や料金など検討しなければいけないことはたくさんあります。
大切なのは、そこに暮らすのに不快感がないこと、何よりも安心できて、過ごす時間とともに何故ここで暮らしているのか納得できる事です。
家族も施設との会話を持ち納得できる事、安心できる事が大切です。
施設の当たりはずれがあるとか言いますが、はずれはなしでお願いします。