在宅介護はもう少し続けられるかもしれない時期ではありましたが、夜間の介護、見守りが大変になってきたのをきっかけに、介護施設に入ることを検討し始めました。
老人ホームに入るのはまだまだ先と思う時期に探し始める
デイサービスが生活の一部
両親は、二人でデイサービスに通い始め、昼夜の食事についての心配と自宅内での転倒によるケガや急病の対処の心配がなくなりました。
デイサービスでの内容はどんなものかを尋ねても、「まあこんなもんだ。話の合う人は見つからないがね」すごく楽しそうではありませんが、夫婦二人だけの世界から新とたな社会への再デビューでしょうか。適度な刺激に行きたくないと言いつつも「いつものところに行く時間だ」と用意を始めます。
私の通勤途中に、デイサービスの職員さんとから「絶対に行きたくないと、ドアを閉められてしまいました。」「お電話で行くようにお話してください」そんな電話を何度も受けました。「外出や行きたくない日もあるよねー。」と思いつつも気持ちは「なんでよ!」が溢れてしまいました。
そんな日々が1年ほど過ぎ、通勤中の行きたくない!の電話も当たり前のように鳴り続けましたがケガや病気もなく生活の一部として通っていました。
夜間の介護に家族に危険な疲れが
老両親の在宅介護も順調に、家族のほぼ同居に近い過ごし方で進んできましたが、問題が発生します。
夜間のトイレ介助です。一晩に両親ともで5回以上の介助、見守りに家族の体に悲鳴が上げる状態になってきたのです。
ケアマネジャーのおすすめですぐではないけれども、この疲れを実感する半年前から介護施設、老人ホームの見学を始めていました。介護施設コーディネート会社を通してリサーチをしました。
生活状態、家族構成、資金面などの条件を出し条件に合う施設を紹介してもらいました。私自身が仕事をしていたので、条件に合う施設のみの見学で時間的にもタイトでしたが無駄はありませんでした。
譲れない条件が揃った時点で即決する
関東近辺、10か所あまりの見学でしたが、条件が決まってましたので、即決しました。見学に当たっては一人ではなく、もう一人家族が行くことおすすめします。複数の点で見ることができるので良かったです。
介護施設、老人ホームが決まってから入居まで半月でした。
さて、老両親にどのように説明するかが、大問題でした。何度も父にも母にも「生活の安全や安心のためにプロの介護の方がいるところで二人で暮らすことになるから。」「私の仕事が忙しくなってなかなかずっとこの家に泊まることができなくなったの。」老人ホームという言葉は、言いませんでした。
老人ホーム入居当日、心が痛む
老両親がデイサービスに行っている日に、介護施設、老人ホームに入居に当たっての引っ越し作業を済ませました。家具等の大きなものは最低限、お気に入りの椅子のみでした。
当日、介護施設コーディネート会社の方が車でお迎えに来てくれました。私も一緒に乗り介護施設まで行きました。まだコロナの時期でしたので施設の中には私は入れず、二人はデイサービスに行くかのように、建物の中に入っていきました。
「今日行くとは聞いてないよ。」「いつ家にもどるのか」そんな質問を施設の方に何度もしていたようです。
はじめは面会も全くできず、うそをついたわけでは無いですが、入居の説明が十分ではなかったかと思う日々、老両親に会いたい気持ちがきっと私のほうが強かったのかもしれません。
数か月もすると、安心できる施設の生活にもなれ、老両親お互いが夜の介助にも負担が少なくなり、
「誰かがいつもいてくれるので安心しているよ」「ここは,いいね」と言っていました。
まとめ
両親、父、母、夫、妻を介護施設、老人ホームに入居を考える時、それぞれのタイミングはありますが、事前に調べておくことは大切だと思います。さあ入居しなければ、もうここでいいかも!焦って探すと後で後悔することになります。
入居するポイントを押さえておくだけでも、選び方は違ってくるはず。介護施設、老人ホームを探そうと思う時点で入居が必要となっているかもしれません。
私自身も老後、今老両親が入っている介護施設、老人ホームに入れたらいいかもと思ったりしています。