実家の後始末

老後の生活

自分も定年を迎え第二の職場で仕事を続けながら、地方暮らしの老両親とは近くに住むか、いずれは同居をと思っていました。

近くに暮らしてすぐに顔を見ることができる安心感と現実の大変さが交差する毎日が始まりました。

実家の売却は住まないと決めたらすぐ行動をおすすめ

地方の実家を売却

老両親が、転勤族で全国各地での生活をしてきたとはいえ、定年後住み慣れた地方の実家から東京へ引っ越しを決めるまでにはやはり時間が必要でした。

札幌から東京へ。老両親が札幌で二人で住まうには、冬の豪雪以外は全く問題はありませんでした。

また札幌の住宅エリアは、周りのお付き合いはさっぱりしていて老両親は友達付き合いに関しては、離れたくない大きな理由にはなっていないようでした。すぐに会おうと思えば飛行機でビュンと行けると思っていたようです。

20年以上老両親は、冬の期間は暖かい東京で同居し、雪解けとともに札幌に帰るという生活を続けてきました。

2018年9月に北海道を襲った地震をきっかけに、札幌で二人だけで暮らしていく事を少しづつ不安になる気持ちが大きくなっていたようです。

東京から毎月様子見に札幌へ

まだまだ頭も体も元気な老両親と、東京で近隣か同居の話をふんわり毎回してるうちに老両親の気持ちも段々動いてきたようでした。そこで東京と札幌に同じ不動産会社で購入と売却を進めることにしました。

いわゆる不動産会社大手6社の1つで札幌近郊駅の目の前にあったので飛び込みました。それをきっかけに、東京でも同じ会社で希望するエリアに強い支店で購入物件を探し始めました。

東京での老両親の住まいはマンションとし、札幌の戸建ての売却はチャンスが回ってくれば直ぐにと同時進行で進めていきました。どこか札幌の自然を感じられるような、都内ではありますがのんびりとした風景が見られる場所にマンションを購入することができました。

東京へ引っ越し

数十年住んだ戸建ての家には、断捨離をしなければいけないものが多くありました。入居するマンションの広さを考えて置くことのできる家具だけを選び、身近に使っていたものだけを選び大急ぎで引っ越しの作業に取り掛かりました。昔ながらの古き良きサイドボードや使いこなした大理石のテーブルを残したままにしてしまったことにちょっぴり後悔しています。

老両親にとって、東京での生活は聞きなれた沿線や駅だったことでそんなに大きな不安はないように見えました。なんといっても私が毎日、仕事終わりに顔を出していたことは、老両親の笑顔に繋がっていました。

土曜日か日曜日のほとんどを老両親と過ごし、たまに顔を見せる孫に喜んでいました。東京の生活も順調に慣れてきた時2020年3月にあのコロナの隔離生活が始まってしまいました。

コロナの中、札幌の実家は無事売却

老両親が東京の生活に慣れてきて、いきなり1か月半ほどは全く会えず、電話とラインの動画でのやり取りでした。そんな中、夏前に札幌の実家の売却が決まりました。コロナの真っ最中、売却に関して札幌に行くことは一度もなく、すんなりだったのかそれともしょうがないことだったのかあっという間に終了しました。東京のマンションを購入した約1年後に実家の売却を終了することができました。

まとめ

地方にある実家を売却し、同時に両親の住まいを自分の住む東京で探すという状況はあまりスタンダードではないかもしれませんが、できれば両親、父でも母でも自分で判断ができる時にスタートできたことはよかった点だと思っています。

実家を売却の際かなりの書類に記入が必要ですし、一緒に作成していくこともできる事は今となってはぎりぎり間に合ったのかなという感じです。

それぞれの売却のタイミングはありますが、実家に住まないと決めたらその時行動に出ることをお勧めします。

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